例えば

公私共にお世話になっている
れみさん(@remi_2014)のお誕生日に捧げたものです。


もしも、僕が女の子だったとする。例えばだよ、例えば。そうしたら君はもっと僕に興味を示してくれていたのかな??黒くて綺麗な髪に雪のような白い肌、白百合のような可憐な姿に血のような紅い唇の美少女。これじゃあまるで白雪姫だけど、もしもの話だから。そんな綺麗な子に好かれたら、誰だって一目惚れしちゃうよね??君も例外じゃないのかな。それは僕にとってはすごく寂しいことだけど、大好きな君が幸せなら僕も幸せになれるから仕方がないね。



もしも、僕が君と出会ってなかったら。そんなの考えたくもないよ。きっと君のいない世界なんて退屈過ぎて死んじゃう。景色も白黒で味も匂いも分からずに、時間だけがどんどん進んで行くんだ。今出会えていることが運命だとしたら、もしかしたら出会えることは絶対だったかもしれない。でもその時期がもっと後だったかもしれない。僕はいつの君に出会っていても君を好きになる自信はあるよ。でも、きっと今の君に出会えたから僕は君を好きなんだと思うんだ。いつ、っていうのも案外大事なのかもね。



もしも、明日地球が終わるなら。最期に食べたいものとかよく聞くけど、僕は何を食べたいか、よりも君とお喋りしていたい。景色が崩れて空が割れて、この身体が宙に舞うその時まで、迷惑じゃなかったら君の隣でいつもみたいに話をしていたいな。昨日あったこと、今日の予定、今食べたいもの。あれ、結局食べ物聞いてるじゃんね。楽しかった思い出が確かにあったことを細胞全てに刻み込んでから消えたいな。できるだけ長く、終わるその時まで楽しい気持ちでいたいんだ。



「ねぇ………」



もしも、僕が君を愛していなかったら。きっと色んな未来が待ってるんだろうね。容姿、性格、相性なんかが自分の理想の子と結婚して、子供ができて、家族団欒で暮らして、命が尽きるまで生涯を共にするんだろう。僕は我儘だから、心の広い人と一緒になりたいな。失敗しても我儘言っても、笑顔でいいよって許してくれるような人と。君は君に沢山の愛を注いでくれる人がいいと思う。君は小さい頃からあまり愛情を受けずに育ってきたって言ってたでしょう??まぁ、僕ほど君を愛してる人なんているとは思えないけど、もしもの話だから。



「ゼラ………」



もしも、僕が光クラブを壊そうとしていなかったら??君は僕を信じてくれたかな??他には何も望まないよ。無駄に生き物を殺すのもやめるし、薬品を無闇に使ったり、解剖ばっかりしないようにする。君のために今まで以上に何でもしてあげるし、君の望む人間になる。困らせないし、怒らせないし、泣かせない。疑わせないし、悩ませないし、苦しませないから。



もしも、君が僕を…………




「愛してるんだ……」



「こいつ、玩具のくせに感情持ってやがる!!」










例えばの話だけど。




2014.5.27.tue



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Happy Birthday dear れみさん☆(P'v`q*):・:*:・




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