※学パロ 太一、大、タイキ=同じクラス 拓也=太一の後輩(小5) じゅぅ〜 「…あとどんぐらい焼けばいいんですか?」 「もうちょっとだよ、焦がさないように気をつけろよ」 「はい!」 真剣にウィンナーとにらめっこしている後輩のエプロン姿を見ていると、微笑ましくてつい笑い出しそうになる 今日はタイキと大がバスケの助っ人として試合に出ていて、その差し入れとして弁当を作ろうと前々から計画してたけど 丁度買い出しの時に拓也と出会い、この計画を知ると自分も手伝うと言いだし、朝の10時から俺の家にやって来て弁当作りに精を出している 「くく、大も幸せ者だな」 「なッ!?な、ななに言ってんですか!!オレはただ、世話になってる先輩たちに…」 「おーい、小学の時から世話してる俺には一度も弁当作ってくれなかっただろー」 「あ、あーあははははっ!こ、今度作ります!大輔と一緒に!」 「その言葉忘れるなよー」 ったく拓也はもうちょい素直になればいいのに。あの鈍感馬鹿な大には気づかれないぞ まぁ、そんな意地っ張りな奴が好きな人のために弁当作ろうと健気に頑張ってる事だし、前進はしてる。うん。 「太一さん、ウィンナーこれぐらいでどうですか?」 「どれどれ…」 「焦げてませんよね?大丈夫ですよね?」 「んなビクつくなって。大丈夫だ、ちゃんと焼けてるよ」 「本当ですか!」 「あぁ、あとは盛りつけて終了だ」 弁当の中身は卵焼き、タコさんとカニさんウィンナー、ポテトサラダ、ご飯の上にはバターで炒めた鮭フレークと玉ねぎを万遍なくかけている デザートはウサギ型のリンゴ。流石にこれは危ないから俺がやった バランスよく並べてっと…。お、中々いい出来じゃねーか 「お疲れ拓也、助かったよ。ありがとな」 「俺こそ我が儘を聞いてくれてありがとうございます。台所片付けたら帰りますね」 「なんだよ、一緒に応援しに行こうぜ」 「いやでも小学生の俺が行くのはちょっと…」 てことは何だ?コイツ弁当渡さないつもりでいたのかぁ!? 此処まできて逃走するなんざ俺が認めねえぞ!! 「拓也、先輩命令だ。俺の我が儘もきいてもらうぞ」 「太一さんまさか…、嫌です!無理無理!恥ずかしすぎる!!」 「問答無用だコノヤロー!俺ァそんな根性無しな後輩を作った覚えねぇぞ!」 「根性の話じゃないってば!!」 「うるせぇ男なら腹括れ!肝心な一歩踏まねぇでどうすんだ! それともアレか? あの弁当、全部俺が作ったって言って大に食わしてもいいのか?」 「そ、それは嫌だ」 「なら覚悟決めろ」 「うぅ…」 * * * * 「おつかれー!今日はマジサンキュなー!」 「おう、そっちもお疲れさん」 「お疲れさまー!」 「あー腹減ったー」 「昼飯食べてないからなー、ってあれは…」 「よ、助っ人ご苦労さん。相変わらずタイキの運動力パネェな 大もディフェンス出来てたぜ。ちょいちょい詰め甘いけど」 「うるっせ。あ?拓也も来てたのか」 「お、おう…あ、あの、こ、コレ差し入れ…」 「可愛い後輩からの愛情たっぷり手作り弁当だ」 「た、太一さんッ!!」 「へぇー拓也が作ってくれたんだ。ちょうど俺たちも腹ペコだったんだよ 美味しく頂くぞ、ありがとうな拓也」 「どういたしまして…///」 「ほら大もなんか言えってーの」 「…俺たちのためにありがとうな。嬉しいよ(頭撫でつつ)」 「………」 プシュ〜 「おわ!?」 「あーぁ、キャバオーバーした」 「女子より乙女だよな、拓也って」 意地っ張りで純情な可愛い後輩 まぁ今回は合格だな、その調子で頑張れ俺的にはそろそろ大を殴りたいよ ダンさんへふぉーゆー!私が書くマサ拓はマサ←拓の色が強すぎるといま気づいた(笑)早く気づけよ兄貴! |