「う〜ん、風が気持ちいい〜!」


 靡く髪を耳にかけながらひなたぼっこを堪能している。
 普段は逆立ってる髪だけど、どーいうわけか女の子になったら下がっていた。
 長さは…うーん胸あたりか? 胸もある程度膨らんでた。けど啓人より小さいだろう


「タイキさん暴走してなきゃいいけど…」

「無理だな。間違いなく啓人を襲っている」

「だよなー」


 流石パートナーのシャウトモン。タイキさんのことよく分かってらっしゃる
 本当ならデジモンも連れてくべきなんだろうけど、ここに留めておいてガチで良かったと思っている。俺GJ


「タギルー、みてみて〜花冠できたよー」

「おー!スゲェなギルモン!綺麗に出来てるじゃねぇか!」

「ギルモンはどんどん上手に作れるようになってるね〜」

「なんであんなに上手いんだー? オレも同じようにやってるのに」

「爪先に力入れ過ぎるからじゃないのか?だから茎がすぐ折れちゃうんだよ」

「ブイモンだって花冠ボロボロじゃんかー」

「うぅうぅ〜」

「大丈夫だよブイモンー、やさしくやればできるってタカト言ってたー」

「ホントか?! よーし、オレもう1回やってみる!」

「オレもー」

「ギルモン教えてー」

「いいよー」


 ギルモンの周りにアグモン×2とブイモンが座り、一生懸命パートナーの花冠を作ろうとしている。
 やばいコイツら超和む。癒しだ。


「心が癒されていくのが分かるぜ」

「同じく。…て、あれ?ガムドラモンどこいった?」


 ついさっきまであの中に混じって花冠作ってたはずなのに。
 いつのまに消えたんだ?


「タギルー!」

「あ、いたいた!どこ行ってたんだよガムドラモン」

「わりわり。それよりコレ見てくれよ!」

「おぉ!すっげぇ綺麗じゃん!向日葵みてぇ!」

「これをこうして…ほら!」


 急に近づいてきたと思うと、どうやら花を頭に飾ってくれたみたいだ。
 

「へぇ似合ってるぞタギル。花ひとつでここまで印象が変わるんだな」

「オレっちの予想的中だぜ!タギルは黄色の花が似合うぜ!」


 自分ではどうなってるか分かんねぇけど、ガムドラモンとシャウトモンの表情を見る限り、それなりに似合ってるのかな?
 ちょっとこしょばゆいけど、相棒が選んでくれたんだ。嬉しいに決まってる!


「ありがとうなガムドラモン!」


 ぎゅーっ!


「ぴゃっ!!た、たたタギル!む、む胸あたって…!!」


 ぷしゅぅ〜


「…あれ、ガムドラモン?おーい、なんで顔そんな真っ赤なんだー?
 もしかして風邪ひいちまったか!?」

「安心しろ、風邪じゃねぇよ。ちょっと逆上せただけだ」

「え、なんで逆上せるんだよ?」

「……さぁ、なんでだろうな」


 タギルの鈍感っぷりも問題だぜ…


頑張れガムドラモン
敵はてごわいぞ
ガム→タギは個人的に好きなCPです。デジモンズはみんな仲良くきゃっきゃしてればいい。そしてシャウトモンはそれを見守る兄貴分


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