(ん、歌…?) いつの間にソファで寝てたんだろう、オレ… まだ眠くて瞼が上がらないけど、毛布をかけられ、頭を優しく撫でられているのがわかった そして心地よい歌声が聞こえる (誰、まさ…る…?) この歌声も頭を撫でてる手も大なんだ 降りかかる睡魔に負けそうになる (やだ…もっ、と…聞きた…い) (…?) 歌声が、止まった――? (なんで…、あ) 不思議に思って瞼を開くと――太一さんが大にキスしていた。 (太一さん、ずりぃよ…) 再び瞼を閉じた 全部夢、そう思うことにしたごめん拓也。おばさん、心苦しかったけど同じくらい妄想して楽しかったんだ |