「よ、ほっ!へへ、っと!」 「……」 サッカーが得意なのは聞いてたが、実際にみると本当に上手いんだな… ボールと一心同体っていうか、生き生きしてるように見える。 しかも… 「ほっ!はは、よっと!」 (あんなに楽しそうにリフティングしちゃって) いつもより子どもっぽく見える。 そりゃそうだ。コイツは小学5年生、11歳だ。 この表情こそ、本当の八神太一なんだ 希少価値な素の八神太一を堪能しようと眺めてると、相変わらずリフティングを続けながらこちらに視線を向けてきた 「んな熱い視線してくると照れちまうな」 「は?」 「惚れ直したか?」 ししっ、と悪ガキの笑みを浮かべてやがったから 「可愛いなぁって思った」 こっちもにぃーっと悪ガキの笑みを浮かべた。 いつまでも思い通りになると思うなよ…って!! 「どわぁ!?」 ちょ、顔面狙いやがったぞ!? ギリッギリで避けたがその反動で身体が傾いて倒れてちまった 「あっぶねーだろうが!!」 「大なら避けれると思って」 「ちょ、なんで上に乗ってる!?降りろ!」 「やなこった」 ヤバい、これはヤバいぞかなり。 目が笑ってない。なにより手つきがやばい 「おま、服の中に入れるな!」 「大が素直に言ってくれたら止める」 「は?」 「惚れ直したって認めるまで止めない」 どうやら地雷を踏んでしまったようだ。 「ここ外!」 「たまにはいいだろ?」 「よくない!このエロガキ!!」 「そのエロガキに襲われてる中2は誰だよ」 「ひぁっ」 逃亡不可能 長期戦のはじまりだノリで書いたら収拾つかなくなりました^q^ |