あれから俺と太一とタイキで話し合った結果
 『少しの間、別行動しよう』となった。……やめろ、そんな目でみるな
 目の前で好きな奴が女になったんだぞ!?他の奴に見せたくねぇだろーがッ!
 申し訳ないが集合場所の目印として、タギルとデジモンたちには待機してもらってる。


 俺のことは気にせず、存分に息抜きしてください。


 …アイツ、普段は俺以上の猪突猛進なのにこーいう時の空気読みっぷりがマジ神掛ってる
 今日の飯のおかずはタギルにあげよう。うん、そうしよう


「…うぅ」

「どーした?」

「服が微妙にデカくて違和感が…」


 そう言って、下がってくるのだろうズボンをもう一度上げ直す。
 身長こそあまり変化ないが、全体的に丸みがでて、手足は一段と細くなった。
 声も高めで髪の毛も肩より下の長さに変化している。(若干跳ね具合も控え気味)
 どこからみても活発的な女の子になった拓也をもう一度上から下まで眺めていると、キッと睨みつけられた


「ジロジロみんな」

「一生に一度とないチャンスを逃すほど俺も馬鹿じゃねぇ」

「…どーせガサツだと思ってんだろ(小声)」

「あ?なんだって?」

「別にー」


 なに不貞腐れてるんだコイツは?
 あ、てかおい、そっちは…


<バケェェェェ!>

「ーーひぃッ!!」

「バケモンがうようよ…って、遅かったな
 ほら、満足したら次の標的にいけ。しっしっ」

<バケェ〜>


 基本コイツらは誰かを驚かすのが生き甲斐にしてっから
 満足する反応が貰えれば襲う事もなく次のターゲットを探しにふよふよと飛んでく


「拓也、もうバケモンはいねぇぞ」

「………」

「拓也?」


 座り込んで黙っているのを不思議に思い、俺もしゃがみだし顔を覗こうとすると…


「どわっ!?」


 抱きつかれた。


「も、ワケわかんねぇ!最ッ悪だ!!」

「は?」

「急に女の子になっちゃうし、身体は変にそわそわして違和感あるし!
 あんな子供だましみてーなのにビビるし!腰は抜けるし!
 ひっく…もう、ワケわかんねぇってば、…!ふぇ…ッ」

「お、おい…泣いてんのか?」

「泣いてねぇ!!」

「そうかよ」

 
 ぎゅー


「ふぇ、な、なにすんだよ!?」

「腰ぬけて起きれねェんだろ?なら、今のうちに堪能しとこうと思ってよ」


 ぎゅー


「〜ッ、も…お前が一番ワケわかんねぇよぉ…」


なんでこんなに緊張してんだよ
ちくしょう

不完全燃焼。あとで消します


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