「ん、…」 ボーとまだ夢と現実の狭間にいる 一度寝れば朝まで寝るのに、深夜に目を覚ますなんて珍しいな (なんか腹あたりからぬくもりが…) 不思議に思い腹へと視線をずらすと、拓也が俺の服をギュっと握りしめ抱きついていた。 「…えー」 どうゆう状況?これ 「ん、…ったか、い…」 ぎゅー 「あーはいはい、わかったわかった」 啓人とギルモンがくっついて寝るように 大輔とブイモンが寝相悪いながら仲良く寝てるように… お前も誰かのぬくもりが欲しかったんだな 「ったく、日中もこんぐらい素直だったら可愛げあるのにな」 けど、こんな不器用な甘え方を俺にしてくれるのは悪い気がしないな このまま腕の中に入れたいのは山々だが、コイツのことだ 誰にも知られたくないに違いねぇ。 「ホント、手がかかるな」 けど、それが心地いいから仕方ない。 むしろ愛しく思うんだから ふぁあ、良く寝た…って、なにニヤニヤしてんだよいや、ぐっすり寝れてよかったな 無意識に甘える拓也と、包み込む兄貴。この時点ではまだお互い自覚なしです |