「しっかしそーとー食われたな」


 鏡の中を見つめては呆れ半分関心半分な表情で呟く今回の被害者(本人は気付いてないが)
 太一も太一だが、寝込み襲われても眠り続けていた大がちょっと…否、かなり心配だ。 

「悪い虫にやられたな」

「まぁかゆくねぇのが唯一の救いだな。そういや太一は?朝から見かけねぇけど」


 俺の拳一発ブチかましました。


「アイツなら買い出しに行ったよ」


 一人で。


「そっか。小さい虫に刺されなきゃいいな」


 そう言いながら自身の胸を掻きだす
 ちらちらと見えるのは、所有物だと見せつける証
 脳内に太一の顔がちらついた


「…してやるよ」

「え?」


 ドサッ


 多少の体格差があろうと、無防備な奴を押し倒すのは造作もない


「…タ、イキ?」


「俺が上書きしてやるって言ったんだよ」 


 身体にも、記憶にも、俺のことでいっぱいになればいい


喉にかぷりと噛みついた
お前が欲しい

タイキさんのターン。喉のキスは欲求という意味があるらしい


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