苗字名前6歳、先程初めての一人お外デビューを迎え、迷子になりました。
…そ、そんな目で見ないで!精神年齢とか考えちゃ駄目だよ!ほら私、6歳だから!小学校入学前の6歳児だから…っ!

記憶を頼りに彼の家を探していたんだけど、目印の建物が幾つか消失(建築前)しているせいでわからなかったんだ…!気がつきゃ知らない所だよ!携帯なんて当然まだ持たせてもらえてないよ!
しかも普段バスで行く距離を歩幅の狭い短い脚と体力のない体で歩いたせいで、相当疲れている。無闇には動けない。
私はたまま見つけた公園のベンチに座り、夕暮れの空を途方に暮れながら見上げていた。やはり…誰か大人に助けを求めるしかないのか。

「どうかした?」

幼い声に視線を下げれば、今までに三回ぐらい誘拐されていそうな美少女が居た。しかも片手にはコスモスという、美少女を際立たせるオプション。

…あれ?何か今思い出しかけた?私、この子知ってるかも…なんて、こんな美少女一目見たらそうそう忘れないって。人違いだろう。

さて、心配かけてるみたいだけど…どう返そうか。言っとくけど私、6歳児同士のふるまいなんてできんぞ。

「#寸止め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -