「ねえねえ次屋、いい天気だね」
「お前は今日も意味わかんねぇな」
「ただのふわっとした世間話にそんな反応をされるとは思ってもみなかったよ」
「や、さっきまでお前久々知先輩久々知先輩言ってたじゃん。何で本人見つけたらそうなったんだよ」
「え?久々知先輩なんて見えないよ?何言ってるの次屋」
「えっ、あそこに居るよな?」
「居ないよ?」
「えっ、えっ、あれお前には見えねぇの?」

動揺したように次屋が彼方を指さしながらちらちら僕を窺う。僕は次屋の指した方向を見て、次屋を見て、神妙な顔で頷いた。それしかしてあげられなかった。

「…除霊師の知り合い紹介して」
「当たり前のように僕にそんな知り合いが居ると思わないで」

まあ居るんですけど。



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