僕は久々知先輩が好きだ。
だって格好いいじゃないか。うん、格好いい。
特別目立つわけではないけれど、真面目でしっかり者で所作が美しくてキラキラに見える。王子様っぽい。素敵。好き。

「伊賀崎ー、今日も久々知先輩王子様みたーい」
「へぇ」
「聞いてないだろ。聞けよ聞けよー聞ーいーてーよー」
「話し掛けに行けば?」
「うーん、今日後ろ髪はね過ぎだからやだ」
「ふーん」
「やっぱり最高の状態の僕で第一印象植え付けたいじゃん?」
「そっか」
「聞いてた?」
「ジュンコが今日も可愛いって話?」
「うん、まあそんな感じ」



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