「あのさ、姫路ってどんな奴なんだ?」

兵助が正一郎に話し掛けられるようになって約一週間。そんな昼下がり、兵助が何だか微妙な顔で正一郎の事を聞いてきた。

「わかりやすいかと思ったらわかり辛くて、犬と見せかけて猫っぽくて、でもいい子だよ」
「確かによくわからない…俺以外にはもっと砕けて話してるよな?」
「ああ、正一郎ってなんか兵助に夢見てる感じだもんね」
「…夢?」
「まあそのうち覚めるでしょ、兵助は兵助らしくしてればいいよ」

だって兵助、王子様じゃないもんね。



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