こんにちは、今日も俺は元気に湯飲みってます。
最近何だかまたちょっと平和になって来た気がして、お兄さん嬉しいです。

…フラグじゃないから!
また何かヤバい事件が起こるフラグ建設してるわけじゃないから!

「恒希さんは恐ろしい人ですね」

そして突如始まった、伊作さんの部屋に真顔でやって来た綾ちゃんの俺批判。
俺、綾ちゃんに怖がられるような事した?してた?…も、もしそうならごめんね!

「馬鹿で理不尽に怒ってた滝を、一瞬で無力化どころが好感情を抱かせました。存在がえろいってやつですね」

?!
ま、まるで意味が解らないよっ!滝って誰?!無力化とか好感情とか何の事?!極め付けは存在がえろい?!何それ俺は褒められてんの?貶されてんの?

「これ以上恋敵増えなくていいんだけどなぁ」
「恒希さんを監禁しない限りそれは無理でしょう」

ため息混じりに言った伊作さんに、綾ちゃんが相変わらず真顔で恐怖発言を繰り出す。
綾ちゃん怖い!怖いよ!何で俺を監禁するって話に…ん?伊作さんの、恋敵?


…え、伊作さんその滝って子が好きなの?!誰?!滝君って誰?!
えっと綾ちゃんが呼び捨てって事は少なくとも四年生以下だろ?な、何者なんだ滝君…?!

「まぁ、滝は勝手に照れて勝手に逃げてただけだったんでいいんです」
「じゃあ、今日は何しに来たの?」

ぅおお、二人の話がまるでわからない悔しい!伊作さんの話なのに俺が理解出来ないだなんてっ!
伊作さんの綾ちゃんに対して聞いた言葉に、何故だか場の空気が引き締まった。え、何で綾ちゃんそんなキリッとした顔してんの?

「宣戦布告。恋敵は増える一方なので、そろそろ僕も本腰いれさせて頂きます」


…な、何の?

まるで話についていけていない俺を後目に、伊作さんの顔もキリッとなった。
ピリピリとした空気が部屋を覆う中、ハテナを飛ばす部屋の中心に置いてある湯飲みな俺。

「それだけです。さようなら」

綾ちゃんはぱっと立ち上がると、嵐のような早さで去って行った。伊作さんは綾ちゃんの座っていた場所を難しい顔で見ている。
全然意味はわからなかったけど、俺は綾ちゃんって見た目に反して男前だよなと思いました。


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