元より同性間の恋愛に嫌悪はない僕だけれど、尻にアレはキツイなと思った。痛覚が無くて良かった。てか、むしろ挿れるとこ違うとはいえあんなの挿れられる女の子凄いなと思った。そして何だかんだで入った僕凄いなと思った。
「人形なのに食事と排泄出来る時点で思ってましたけど、この身体精巧過ぎますよね。製作者は変態ですよ」
「セピアはどうでもいい事だけ気にするな」
「普通の人間が気にする事には大抵興味ありませんので」
自分で言ってて厨二病っぽかったな今の。
でも昔からそうなんだよね。着眼点がおかしいと言うか。
「どんな生活を送ったらそうなるんだ。まだ生まれつき人形と言われた方が納得出来る」
「…ふふ」
ルシウスさん、それって中々言い得て妙ってやつですよ。
僕は世界征服出来ますから。
その点ではその身に異端を飼う妹と似ていて、だけど全く違う方法で。ある意味彼女よりずっと凶悪です。だから父上は正しかった。まぁ、それだけですけど。
「何でも出来ると、案外何にも興味持たなくなるってやつです」
「…」
あ、パイの実には興味ありますけど!後、可愛い子は好きだし、僕を好きな人も好きです。
「兵器のようだな。いや、ウィルスか?」
「あはは」
おかしいな、ルシウスさん僕の使える凶悪な念能力の事、知らないはずなのに。此方では必要もなさそうだから、使う気も無いし。
「発射する気ありませんから、ご安心を」
「…存在がウィルスだと言っているんだ」
愛のウィルスですか?勝手に侵食される方が悪いと思いますよ。だってほら、僕何もしてませんから。
それに昔何かで聞きましたけど、恋愛って好きになった方の負けなんでしょ?
僕、今まで何においても負けた事無いんですよ。