僕とルシウスさんは毎日毎日セックス漬けに過ごしてるなんてわけではなく、週一ぐらいでルシウスさんの気が向いたら常時無防備な僕を襲うという日々である。
だって僕から誘わないしね。


「もうやめようか」

だから、ルシウスさんからそんな事言われても困るわけで。…貴方が僕を襲わなければいい問題なんですよ?
勝手にどうぞ、という言葉を抑え僕はさっきまで交わっていた色気三割増しなルシウスさんを見る。

「だいたい、私が男でしかも人形相手に本気で恋するわけもない」

見下すように、嘲るようにルシウスさんは僕を見られる。
…ふむ。

「では、僕が好きだと言ったのは?遊びですか?」
「嘘だよ」

ルシウスさんは冷たい目をして言われる。


…ふむ、何という独り相撲。ルシウスさんに全部お見通しですよと教えて差し上げるべきだろうか?
ルシウスさん、僕を騙すなんてちょっと早いですよ。

仕方ないので、出血大サービス。望む言葉をあげましょう。

「それは残念、それでも僕はルシウスさん大好きですけどね」

ほら、これで横並び。
これからも騙されてはあげませんけど、一緒に歩くぐらいならいいですよ?


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