※夢主中3春初期

久しぶりに俺の前世の女の視点で夢を見た。

とりあえず起きて早々ゴミ箱にぶちまけた俺は、乱暴にティッシュで自分の口元を拭い、窓を開け、ゴミ箱の口を結んだ後深呼吸した。
ああ、きもちわるっ。


こんな日でも学校にちゃんと10分前登校する俺って偉い。
岳人はいっつも無駄に早く来てるくせに、他クラスでも行ってるのか机に鞄はあるものの姿は見えない。
…ちっ、使えねぇやつだぜ。お前、そこは無意識に俺を慰めろよアホー。

俺は机に突っ伏した。

ああ、嫌だ嫌だ。気持ち悪いぐらいに思い出す、あの女、前世の俺の事。例えば悲惨な過去でしにたいしにたい思ってたなら、こんなにも未練はねぇだろうになぁ。
幸せだったのに、早過ぎる。親孝行だってもっとしたかった。

アホみたいに笑って生きたいのに、たまに思い出してしにたくなる。
覚えている事がつらい。つらい。つら、


「朔人ー!だいじょぶー?具合悪いー?ポッキー食べるー?」

具合悪い時にムースポッキーみたいな甘いもん食べたら余計具合悪くなる気がするんだが。
俺はふっ、と気の抜けた笑いを零して顔を上げた。眉を下げたジローの顔。うん、やっぱ男としてイケメンには見えねぇわー。かわいくはあるかもしれんが。

「お前の阿呆面で元気になったわ」
「失敬な!」

失敬なって!ジローが失敬なって…!
俺が笑いに震えていると、後ろから俺の頭を誰かが叩いた。いや、こんなんする奴なんて大概予想つくんだがな。

「ジロー何面白ぇ事したんだよ」
「顔を笑われたんだCー!俺傷ついた!心に傷を負った!」
「あー、ドンマイ」
「余計傷ついた!」

俺はもう堪え切れずに大声で笑い出した。それにつられるように三人で大爆笑。

やっぱり俺にシリアスなんて似合わねぇよな。
そんで、やっぱり俺は岳人とジローの事大好きだなと思いました。って、だけの話です!付き合わせてすみませんね!以上、終わり!
はい解散!


200000打お礼フリリク、翠様

             


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