ただ今の俺、岳人の部屋にて、ジローが何か家族で出掛けるから今日は二人で特にする事もなくだらだらなう。

「夏が暑い!間違った、あつがなつい!」
「今日の朔人のテンション振り切っててうぜー」
「東京が悪いと思うの」
「意味わかんねぇ中傷始めたうぜー」

いやいや、マジで東京がクソ暑ぃのが悪いでしょう。北海道とか冬は極寒だけど夏は優しい暑さだったからね?!
いっそテンション上がるわー。いっそ沖縄行きてぇわー。あれじゃん、沖縄って言ったら平古場のリンリン居るじゃん。リンリン好きだったよ、前世では。
俺さー、主人公とかその仲間役より、悪役やら敵の見せる緩がない信念とかに弱いタイプの女だったから、木世君とか真田とかも超好きで、あー無理暑い。

「急にテンション下がったな」
「騒ぐと余計暑くなるので省エネ生活します」

俺は静かに瞑想する事にした。目を閉じる。
涼しい場所…涼しいって言ったら、氷?…あ、越前リョーマは?アイツクール系じゃん。近くに居たら体感温度下がるんじゃね?あ、でもあれか。今彼はアメリカか。まぁ、どっちにしろ仲良くする気はないんだけどなぁ。ほら、だって俺とあの子性格的に合わなそうだし?彼と真逆の金ちゃんとは仲良くなれそうだけど。
俺が雑念しかない瞑想を終え目を開けると、岳人の顔がドアップだった。

「近っ!やめて、腐女子歓喜な行動やめて!」
「は?」
「…何でもねぇよ。それで何、どうした」
「んー、いや、お前悩みでもあるんじゃねぇの?」

…。

「この暑さをどうにかしてくれ」
「無理だろ」

ちっ、使えねぇ奴め。


…誤魔化せたかな?誤魔化せた、よな?

             


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