前世(女)の記憶を持ったまま(男に)転生したら、アナタならどうしますか?

俺の結論…諦めよう。


前世で読んでた夢小説によくあった、特定の人物以外のおしめの取り替え拒否やら、粉ミルクしか飲まないやらそんなものは一切無し。夜泣きしないし我が儘言わないし、逆に心配されるぐらい俺は良い子だった。
男ゆえに下についているブツにも幼少期ですっかり慣れ、女の意識はすっぱり捨てて生きてきた。
まぁ、元々ノリと笑いと漫画と友達中心に生きてた奴だったから、切り替えに苦労はしなかった。


「俺中学私立受けようと思うんだよねー」
「マジでか」

小学校の頃からの親友、金澤進の言葉に驚いた。当然同じ中学に行くと思ってたのに…はっ!小学生の友情なんて脆い脆いっ!

「てか朔人も俺と同じとこだろ?おばさんに聞いて驚いたんだけど」
「マジで?!」

日達朔人、小学生冬…初めて自分が中学受験をすると知りました。いや、人生二回目だし同年代よりは頭も良い方だけどさぁ!

「え、え、ちなみに中学名は…?」
「氷帝」
「は?」

ワンモアプリーズ?
…氷帝、氷帝と言ったら前世の少々腐った俺が好きだった漫画の…ん?もしかしたらモデルになった中学とかがそこだったり?

「青学とも迷ったんだけどさー、やっぱ名前的に?」
「…青春、学園?」
「そうそう」
「……へ、へぇ」

もしや転生トリップ…?
ごめん神様、教えてくれるの遅いよ。俺もうキャラにきゃーきゃー言える程女の子でも腐ってもいない。

           


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