空転の華 −9−
雑貨品
美しくも儚い、硝子製。
雨雲色の合弁花。内側と外側で重なる六枚に分かれた花弁を持っており、
姿は杜鵑草と呼ばれる花に酷似している。
たった一人のために咲くことを決め、たった一人のために砕けることを決めた。
弱々しい姿とは裏腹に、強い守護と破壊の力を持つ。
花弁から沼底の緑を灯す茎へ、葉へと零れ、落ちずに留まる雨雫の細工が施してあるが、
雫は未だ落ちない。雨は降らない。
誰も知らない涙は溜まるばかりだ。
花言葉は「永遠に貴方のもの」「涙の雨」「守護/破壊」
素材として使用することが出来る。
-----
涙の雨が降る日、永遠に貴方のものであると決めた。
例え世界のすべてを壊しても、自身が砕けようとも護ってみせる。