ハリポタ親世代
※学生親世代でシリウス。主は普通に可愛い少し天然ちゃん。
散々遠回りをして漸くつい先程想いが通じ合った俺達は、深い穴の中で抱き締めあっていた。
言っておくが別にこれはそういうプレイとかではない。以前仕掛けた悪戯の落とし穴をすっかり忘れて、落ちてしまっただけだ。
「…」
「…」
ふわりと香るシャンプーの香り。首元に鼻を寄せれば甘く、思わず味見をしてみたくなってしまう。
「…そろそろ出る?」
「……もう少し」
少し離れて上目遣いで可愛く首を傾げるユキに体温が上昇。背中に回していた手に力を入れて引き寄せ、再び抱き締めた。
どうせジェームズ達がすぐに探しにくるんだ。だったらもう少しくらいいいだろ?
耳にかかる息がくすぐったかったのか、ユキへ身を捩らせクスクス笑う。
「おま…、俺はこれでも我慢してんだぞ」
「我慢?」
「そー。やっぱ…大事にしてぇから、さ」
散々馬鹿やって、何度コイツを泣かせたか分からねえけど。漸く手に入れた、世界で唯一の俺の女だから。
「ふふ、そんなの気にしなくてもいいのに」
「え」
「だってシリウスは今でも十分大事にしてくれてるよ?」
だから我慢なんてしないで?そう言うユキから身体を離してまじまじと顔を見る。え、今コイツなんて言った?
我慢するな?
↓
好きにして?
↓
…理性プッツン?
………いやいやいや、駄目だろうそれは流石に。純真無垢な瞳で俺を見上げるユキに冷や汗が滲む。
「シリウス?」
…あ、もうだめだこれ。
えーとまずは防音魔法だよな。次に姿を見えないようにして「おーい」
「あっ、リーマス!」
「げっ」
「ユキ、早く捕まって。そのへたれ犬が狼になる前に」
「誰がへたれだ!」
「えっ?シリウスって狼にもなれるの?」
「おおぅ…男は皆狼だぜ」
「まじでか」
「…さっさとあがってこいや」
「「スイマセン」」
ハリポタ親世代。リーマスは黒…というか強くいてほしい。セブにハマった。シリウスは時々格好いい。
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