銀魂→落乱

※多重トリップ主。銀魂→落乱で総悟と一緒。設定としては最強主で、総悟とは武州からの付き合い。




突然の光。次の瞬間現れたのは沢山の忍。

ザッ

「ちっ、なんですかィコイツ等…ぞろぞろと現れやがって」
「それはこちらの台詞!お前らこそ何者じゃ!」

刀を構えたままの総悟と対峙するのは、クナイやら手裏剣やらを構えた忍達。黒、緑、青、紫などカラフルな忍び装束を着た忍と白髪のお爺さん。総悟は殺気を浴びて警戒しながらもニヤリと笑った。

「人に名前を聞くときは先ず自分から、って習わなかったんですかィ」
「この状況でよくその様な口が聞けるのお」
「生憎馴れてやしてねィ。おいユキ、準備はいいかィ…ユキ?」

怪訝な顔をしてチラリと視線を寄越してきた総悟。けれど私は座り込んだまま言葉を出せずに居た。
だって、私は此処に居る人達を知っている。

「ごめん総悟…」
「あ?」
「此処に居るの……私のせいだ」
「は?」

体制を低くして戦闘態勢に入っていた総悟は、姿勢を正してカチンと刀を鞘に収めて振り向いた。それによって若干動揺する周りの忍。そして私は先程総悟と言い合いしていたお爺さんから目が離せないでいた。

「学園長…いや、大川殿」
「「「「「「!!」」」」」」
「…」

名前を呼ぶと周りが一斉に武器を構える。攻撃を仕掛けてこないのは私が見た目か弱そうな女だからだろうか。

「此方は危害を加える気は御座いません。話し合いの場を頂きたい。」
「…」
「なにを…!」
「いいじゃろう」
「!学園長!」
「よい。皆のもの、武器を仕舞うのじゃ」

各々戸惑いながらも武器を下ろすが、視線だけは私達から離すことなく殺気を送ってくる。
私は黙って事の成り行きを見守っていた総悟を見た。

「ごめん」
「どういう事でィ」
「巻き込んじゃったみたい」
「何に」
「此処は、江戸じゃない」
「はあ?」

意味が分からないという顔をする総悟に、眉を下げてヘラリと笑う。

「此処は室町時代、忍者を育ててる寺子屋」

空を見上げても一つとして宇宙船が飛んでいない。それだけで此処が別世界だと理解出来てしまう。

「トリップ、しちゃったみたい」

私の体質。
私の宿命。
何度目かの新しい世界に溜め息を一つ吐いて、学園長先生に向き直った。




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