ライトニングさんと | ナノ
ぱしゃり。秩序の聖域に足音が響く。ライトニングは素早く反応した。

「誰だ?」

音のする方に目を向けると、そこには敵である混沌の駒がいた。ライトニングは武器を構える。

「何しに来た?」

敵は何も口に出さない。ただ口元をにやりと上げて立っている。そこから殺気は感じなかった。ライトニングは武器を下ろす。

「敵であるお前がここに一人でのこのこやって来るとは良い度胸だな。とりあえずこの場は見逃してやるから、」

おとなしく帰れ、と言おうとしたライトニングの声は音にならなかった。突然相手が間合いを詰めてきたからである。ライトニングはバックステップで間合いをとり、また武器を構えなおした。

「なんだ、やる気か?」

敵は何も答えない。ただ立っているだけ。それだけなのにライトニングにはまるで泣いているように見えた。


ヒーローになりたかった悪役

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お題元:曖昧

なんだかものすごく寂しい短文になってしまいましたがこれが限界でした、すみません。
リクエストはライトニングさんと混沌の誰かでした!
あえて誰かは書いていないので、自由に想像して読んでもらえると嬉しいです。
それでは、リクエストありがとうございました〜!
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