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雰囲気エロ。気持ち15禁
魔狭人が桜さまを襲う話。ヤマもオチも意味もない。ただ書きたかっただけ。
とにかく色々と注意。不安を感じたらバックプリーズ
目の前には魔狭人、後ろは畳、桜には逃げ場などなかった。
どうしてこんなことになったのかと言うと、時は数分前に遡る。桜がクラブ棟でりんねを待っていた時だった。突然魔狭人がやってきた。
「六道くんなら今はいないよ」
「……ふうん」
魔狭人は少し考えるように顎に手をあてると「悪魔の僕の恐ろしさを知ってるかい?」と口に出した。桜は訳がわからなかった。
「僕は悪魔だ」
「知ってるよ、そんなこと」
「いいや、君はわかってない」
そう言うと魔狭人は突然桜との間合いを詰めると桜を畳に押し倒した。突然のことに桜は目を大きく見開く。
「君は何もわかってないよ」
桜の手首を畳に押し付けたまま魔狭人は呟いた。逆光で魔狭人の表情はよく見えなかったが、桜の両手は縫い付けられたかのようにビクともしなかった。
「何の話?離してほしいんだけど」
「嫌だね」
魔狭人は左手で桜の両手をひとまとめにすると右手で桜のブレザーのボタンをひとつひとつゆっくり外していった。桜は初めて魔狭人に恐怖を感じた。
「ちょっ、やめ……!」
「僕が怖いかい?」
魔狭人はニヤリと口角をあげた。
「怖ければ泣けばいい。叫べばいい。でも、泣こうが喚こうが誰も来ないよ」
りんね君もね、と小さな声で発された言葉は桜の耳には届かなかった。リボンをしゅるりと解くと、シャツのボタンを外していく。シャツのボタンを外すとともに桜の白い喉が覗き、チラチラと白い胸元が見えた。黒の下着は桜の白い肌によく映えた。
「黒だなんて刺激的だね」
「……」
魔狭人の言葉に何の反応を示すつもりも桜にはなかった。下手に反応しても相手は面白がるだけだと思った。桜は魔狭人から顔を背けると硬く目を瞑る。魔狭人はそんな桜を見下ろすと丸見えの首すじにそっと口付けた。桜がビクリと震えるのに何とも言えない興奮を抱きながら首すじを舌でなぞる。首すじから舌をゆっくりと動かし、柔らかい胸元にたどり着くと、空いている右手で桜の胸を堪能した。桜の背にゾワリとした感覚が走った。桜は声を出すまいと唇を噛んで我慢をしている。魔狭人は桜の表情を見ながらゆっくりと舌を動かす。時折ビクリ、とした反応が自分の左手に伝わると優越感に浸り気持ちがよかった。魔狭人の舌がくるくると乳輪をなぞると、桜の赤い唇から微かに嬌声が漏れた。
「もしかして感じてるの?」
「……」
「……返事しなよ」
「あ、やっ……!」
返事を返さない桜に業を煮やした魔狭人が桜の胸の飾りに噛み付くと桜がやっと声をあげたので満足げに口角をあげる。右手で弄っていた飾りはもうすっかり硬く、ピンと立っていた。魔狭人はそれを指で弾く。
「あっ」
「やらしいね。悪魔の僕に襲われて、感じてるなんて」
「そん、なっ……こ、と」
「ないって?どの口がそんなこと言うの?」
この口?と魔狭人は桜に口付けた。舌で桜の唇を無理矢理割り、舌を絡める。ゆっくりと口を離すと2人の間を透明な糸が繋ぎ、桜の目には涙が溜まっていた。
「最低」
目に涙を溜めたまま、零すことなくそう言った桜に魔狭人はどうしようもない興奮を覚えると同時にりんねに狂おしいほどの憎しみを感じた。今、自分が桜を抱いているはずなのにどうしてりんねの存在が気になるのか魔狭人はまだわかっていない。
君は何もわかってない、そう桜に言ったのは自分だが、本当に何もわかってないのは自分なのかもしれないと魔狭人は自嘲した。でも、もう後戻りはできない。
「最低だよ。だって僕は」
悪魔だ。
そう口に出すと魔狭人は桜に口付けた。
130509
なんか本当すみません