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今日はバレンタインデー。チョコレートを渡したい、と思うのは、おかしいことではないわよね。
昨日夜遅くまで頑張って作ったチョコレート。形は不格好だけれど、味はなんとか食べれる程度にはなっていた。チョコレートと思いがつまった小さな袋を手に、ダガーはリンドブルムにやってきたのだ。
頑張ったチョコレート。いつもありがとう、と笑顔で渡すつもりだった。

「やあ、ダガー」

そういってやってきたジタンの手にはたくさんのチョコレート。どのチョコレートも自分よりも上手にできていて、自分の持っているチョコレートがなんだか恥ずかしくなった。

「どうしたんだい、ダガー?」
「あ、ごめんなさい」

ジタンはバラの花を一輪、ダガーの方に差し出すと、思い出したかのように

「そうだ、ダガー。今日はバレンタインだからさ」

わたくしめの花を受け取って下さいますか?

ダガーは目を丸くして、しかし強張っていた顔がゆっくりとほぐれていった。

「ありがとう、ジタン」

わたくしのチョコレートも受け取って下さるかしら?

ジタンは嬉しそうに笑うと「もちろんです、お姫様」と呟き、ダガーの手の甲に唇をよせた


甘いあまい


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Happy Valentine's Day!

ジタンさんがえらい気取ってますな



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