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「……いいなあ」

そう言ったティナの視線の先にはねこみみフード。

「ねぇ、バッツ」
「んぁ?」
「あの、ねこみみフードつけてくれない?」

バッツの表情がぴしりと固まる。たとえ装備品といえど猫耳。できることならやっぱり付けたくない。

「おれがつけても気持ち悪いだけだって」
「そんなことない!きっと、似合うと思う」

ティナは引く気配はない。バッツは必死で考えた。普段使わない頭をフルで使った。そして出てきた結論がこれ

「そ、そういうのはティナがつけた方が似合うし可愛いんじゃないか……」

これだとあわよくばティナの猫耳が見れるかもしれないなんていう単純な理由だった。緊張して思いきり声は上擦ったしどもってしまったけれど。

「きっと私がつけても似合わないよ…」
「そんなことないって!やっぱりここは女の子が……な?」

バッツは必死で推す。好きな子の猫耳を見て理性を保てる自信もないけど、もしティナがピンチになったらオニオンが飛んでくるだろう。……それもちょっと癪だけれど。しかしティナは最高に可愛い笑顔でこう言った。

「やっぱりバッツがつけたのが見たいの」


ねこみみフード
(ありがたくつけさせていただきます)

あんな可愛い笑顔で頼まれて断るやつがいたらそいつは男じゃないな、とねこみみフードをつけた頭でぼんやり考えたのだった。


――――――
昨日ネタ補給してきたので
バツテナ可愛いよバツテナ



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