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「行くわよ、ビビ!早くしないとおいてかれちゃうのだわ!」
「ま、待ってよう……」

ボクとエーコが何をしてるのかというと、ジタンとダガーお姉ちゃんがデートをするらしいから、こっそり着いてきてるんだ。エーコに手を引かれ、ジタン達の後を追う。

「しっ!隠れて!」
「えっ?」

エーコが僕の手をひいて、さっと茂みに隠れる。目線の先にはジタンとお姉ちゃん。

「せっかくエーコが身をひいてあげたんだから、2人はもっとくっつくべきだわ!」

そう言いながらエーコはじっと2人を見つめている。

「ああもうじれったいのだわ…。絶対両思いなはずなのに…」

ジタンとお姉ちゃんはただ2人並んで歩いているだけ。それがエーコには気にいらないみたいだ。

「手くらいつなげばいいのに…。ねっビビもそう思うでしょっ!?」
「う、うん」

ボクはよくわからないけどとにかく頷いてみた。

「エーコが見るかぎり2人は絶対両思いなのっ!ジタンがもっとしっかりダガーをリードするべきなんだわ!」
「そ、そうかなあ…」
「そうよ!ジタンは肝心なところで一歩出れないんだから…。あ!」

見て見て!とエーコが言いだしたからそっと2人の方に目線をやる。ジタンがお姉ちゃんに手を差し出して何か話しているみたいだ。


お手をどうぞ、レディ

お姉ちゃんはジタンの手をとり、2人仲良く手をつないで歩きだした。お姉ちゃんの顔もジタンの顔も心なしか少し赤くて。となりではエーコが満足げな顔をしていた。

「よし、帰ろっ!」

ボクたちは手をつないで来た道を戻る。ボクもエーコのことをリードできるようにジタンに教えてもらおうかなあ。

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お題元:Largo

いやこれはジタガネだと言い張る
どういう経緯でジタンの台詞に至ったのか
わたしにもイマイチわかりません(笑)





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