<※裏>

しおりを挟む

|



ズルっと抜き出されると同時に、私の秘部に何かが伝った。きっと精液だろう。
ぐったりとした私を無理矢理起き上がらせると、ローはベッドに寝ころんだ。整った顔に似合わない男のそれはまだ太く硬さを保っているようにも見える。数本の血管が浮いていた。

「自分で挿れろ。」

「...もう、無理だよ。」

「あァ?いっぱい愛してって言ったのは誰だよ。ほら、早くしろよ。」

従うしかなかった。ガクガクと震える足に手を添えるが、震えは止まらない。やっとの思いで私はローの上に跨った。

「ふっ、良い眺めだ。」

胸の膨らみを弄ばれて、再び甘い吐息が漏れる。真っ直ぐ見つめてくる瞳にどのように映っているのだろう。あぁ、愛している。ロー...貴方になら何をされたって構わない。
ズブッ!私はローをのみこんだ。

「あぁっ。」

「っは、きもちー。」

「んぁ、ふぁ...っあん、ぁ...あぁっ!」

グチュっ!グチュッッ!!愛液が混ざりあっているのだろう。部屋に卑猥な音が響いた。子宮に注がれたたっぷりの精液も、腰を振るたびに溢れ出て、潤滑油の役割を果たしている。いつも以上に感じる快楽に、私はただひたすら腰を振った。

「エロいな...。こうなりゃただの雌、その辺の犬や猫と変わりねぇな。」

「あっ、あっ!ロー、愛して...、るっ...。」

「聞こえねぇよ。」

「好きっ...あぁん、あっ...好きっ!!」

「もっとだ。もっと...。」

ローは私を抱きしめると、獣のようなキスで口内を犯していく。息もままならないほどに激しく、甘く。そこに存在する愛に応えるように、ただ必至に舌を絡め合った。

「んんん...っ、はぁ...んくっ..ふぁ、っ。」

「名前、愛してる。...もうお前以外愛せねぇよ。」

囁かれる言葉一つ一つに、心が満たされていく。そして身体も。

「今日、いろんな男に見られてどんな気持ちだった?今にも見えそうなミニはいてよ。」

「な、に言って...っあ。」

「ドロドロに濡らして、悦んでたんじゃねェのかよ。」

「っは、ち、ちがっ...。ローが...、ローがはけって...っあぁん!」

一度、欲を吐き出したのにも関わらずギンギンになった肉棒が下から突き上げる。身体の中をまっすぐに突き上げてくる快感。

「他の男に見られて悦んでんじゃねぇよ。お前は俺さえ見てればいいんだ。」

あぁ、もしかして嫉妬してた?だから今日はこんなにも激しいの?
そんな目で私を見つめないで。どうなってもいい。この身体も心も、ローだけのものだから。もっと激しく突いて。壊れてしまうくらいにもっと激しく、強く。

グチュ、グチュッ...グチュッ!!

「名前は俺のもんだ。」

「あぁぁぁ...!!だ、だめぇっ...!」

力の抜けていく私の身体から、男を抜き出すとローは再び私の上に覆いかぶさった。ズブっと突き刺されたた肉棒を、トロトロに濡れた膣が絡みついて離さない。奥へ奥へと誘いながら、濃い欲の塊である精液を迎えいれるように口を開く。

「また...イク、イっちゃ...。」

「ククっ、可愛いぜ。名前。」

「っあ、ロー...ふぁっ、イっちゃう...。」

部屋に響く絶叫ともとれる声。その中でローの突き上げる動きが早くなる。グリグリっと子宮口が何度も突かれるのを感じた。

「くっ...ナカに出すからな。」

「んぁ、あぁぁ...っ!!」

「一滴も外に出すんじゃねェぞ。」

「ま、待って...っ、ふぁ!」

「クク...っは、俺ももう...うっ。」

「ああぁぁぁぁぁ.....っっ!!」

甘い叫びとともに、ローはブスリと最奥を突き上げた。

ビュル、ビュルルルル――ッ!!
痙攣する膣に合わせて、精液が注ぎ込まれる。肉壁は一滴も残さぬように締め上げていく。

愛に飢えた苦しそうなローの顔の奥に見える、幻想的な光。ビクンビクンと動く肉棒の動きを感じながら、私は意識を手放した。

目に映るのは、またたく光と君と。



Fin.





しおりを挟む

29 / 40
|

目次へ

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -