<淫乱>
ローの手が下へと伸びていく。
カチャっ外されるショートパンツのホック。
「......っ!!」
ゆるくなった腹部の隙間からローは手を入れ、下着の上から割れ目をなぞった。
「クク、濡れすぎだろ。」
「ん...っ、だ、だって...。」
「顔に似合わず淫乱だな。」
耳元で囁かれる声に刺激され、さらに蜜が溢れ出す。
意味を成さなくなった布を横にずらし、ローは直接そこに触れた。
クチュ―――ッ。
はっきりと聞こえたその音に、名前の頬が赤くなる。
「あッ、ん...っ。ロー!」
「俺と別れている間に誰ともヤらなかっただろうな?」
「...や、って...な...っ。」
「本当か?」
ズブ―――ッ!!
十分すぎるほどに濡れたそこは、容易に侵入を許し、キュウッとローの指を咥え込んだ。
「あぁ...っ!!」
名前が小さく叫ぶ。
ローは狭い肉壁を広げていくように指を中で動かすが、波打つようにうねるそこは、思うように指を動かせないほど締め上げる。
「キツイな。ククッ、どうやら本当のようだ。」
「だから、そう...言って...っ!ロー、のほうこそ...。」
他の女を抱いていない?
そう聞きたかったが、押し寄せる快感が名前から言葉を奪っていく。
「あぁぁぁっ!!」
ズブリと一気に入れられた指。計3本の指を突っ込むと、名前から歓喜の声が上げられた。
そして同時にイッたのだろう。名前の身体が小さく痙攣した。
侵されていく口内と揉みしだかれる胸の膨らみ、そして3本の指がもたらす快楽が名前の頭を真っ白にさせる。
「安心しろ、誰も抱いてねェよ。」
ローの甘い声が響く。名前が気付いたときには、産まれたままの一糸纏わぬ姿になっていた。
「...ぜった、い...嘘。」
「俺を疑うのか?教えてやるよ。俺がどれだけ我慢してたか...。」
「んっ!ハァハァ...っ、ロー!」
ローは名前を仰向けにさせると、真っ赤に膨れあがったクリトリスを舌でなぞり、甘噛みした。
ビクンッ!と跳ね上がる名前。
ジュル、ジュルルルッ―――!!
その反応を楽しむかのように、音を立てて吸い上げる。
「や、だめ...!や、やめ...!!」
「やめねェ。」
「...ふぁ、あ...っ、あぁぁ!」
大きすぎる快楽から逃れようと腰が浮きあがるが、ローの手がそれを許さない。
「イ、イっちゃ...うっ...。」
「イけよ。何度でも。」
ニヤリと笑うその表情に、目を奪われる。
(ロー、貴方が欲しい...っ。)
ズブ――――ッ。
噛みつくような獣のようなキスと共に侵入してきた、中を激しくかき回す指。
「んん、んっ、ん―――っ!!」
身体の芯から湧き上がる熱を感じながら、シーツをグチョグチョに濡らすくらいの潮を吹き、
名前はもう一度達した。
「...どんだけ淫乱なんだよ。」
意地の悪い笑みを含みながらカチャカチャっと音を立てて、ローはジーンズを脱いでいく。
これからの事情に、名前に期待が募るが
自分の淫乱さに恥ずかしくなり、名前は傍にあった毛布を手に取ると全てを覆った。
ギッと音を立てて、頭元のマットが沈む。
「見せろ。」
「やだっ!!...恥ずかしい。」
「今さら、恥ずかしいも何もないだろ。」
「だって...私、こんなに...っ!」
フワリとめくられる毛布。その下に見えた真っ赤な顔をして、恥ずかしそうな名前。
その姿が可愛くて、とても愛おしくて。ローは優しくキスを落とす。
「俺をそれだけ感じてるってことだろ。...もっと感じろ、名前。そしてもっとお前を感じさせてくれ。」