あたしは悪くない。
「無理、無理だって! やめとこうよ!?」
ヘタレな発言したりだとか
「フォルテが悪いんでしょ!」
勝手にあたしのせいにしたりしたりとか
「行こう――ってうわぁ!?」
罠に引っかかってあたしを巻き添えにしたりだとかするから、
「火炎放射ァァァァァァ!!」
だからあたしはアイツを燃やすだけで、あたしは何にも悪くない。
死なないから大丈夫
「――って思ってるんだけど、間違ってはいないわよね?」
「何でお前は自信満々に間違ってないって言えるんだ?」
隣にはアル。呆れてるって、完全に表情にしていて腹が立つ。
スウィートと話題の中心人物であるヘタレは、リサイクルからなかなか帰ってこないところを考えると恐らくセフィンの相手でもしてるんじゃないかしら。あたしとアルは食事当番だから行ってないだけよ。
食事の準備をしている最中にふとシアオの話題になって、アルが「お前所かまわず技をぶっ放すのやめろ」という言葉から冒頭に戻る。
「だって間違ってないじゃない。あのヘタレが原因だもの。あたしに非があるとでも?」
「非しかないだろうが。お前の炎技は迷惑しかかけないから言ってんだよ」
はぁ、とアル恒例のため息。相変わらずアルはため息が多い。
しかし非しかない、と言われるのは心外だわ。
「口喧嘩まではまあ許容してやる。ただ技はやめろ。周りに迷惑だ」
「どこがよ?」
「お前……、」
埋まってた書きかけの短編。続きを書こうかと思ったんですが思いつかなかったのでここに収納しておきます。