うさぎ≠人形


名前が可愛いと言ったモノがある部屋。唯一の通路が石像で塞がれてしまっているので、あの部屋に戻るしか手がかりがなかった。しかし、牧野はあの部屋に戻ることはなるべく避けたかった。

(けどあそこに行かないと手がかりないですし…)

先に進んで戻ってこない二人が心配だった。牧野は恐る恐るさっきの部屋に入った。

「これを名前さんと宮田さんは可愛いって言うんですよね…私は怖いんですけど」

不気味な人形があちこちに置いてあり、天井にぶら下げてあり、中央には大きな絵があった。人形の赤い目を見るだけで牧野は恐ろしくなる。

「…早く二人に合流しましょう」

なるべく人形を見ないようにごそごそ部屋を探索すれば、本棚で隠れていた壁に穴があった。

「ここにありましたっけ?」

さっき探索したときにはなかったはず。牧野は不思議に思ったがこの部屋から脱出できるなら何だってよかった。穴をくぐって牧野は先に進むことにした。









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