〜翼サイド〜
僕は今、舞いの練習をしている。
もうすぐ夏の園遊会も近いから、母さんからの指導もいつも以上に厳しい。
でも、僕は小さい頃からこの指導を受けてきたから、たいした事はない。
だが、最近は少し考え事をしながら舞ってしまう。
薫の先輩の言葉。
パートナーだけではなく仲間も信頼し、
そして、真実を話す勇気を持て。
決して、仲間への希望を忘れるな
進化の事も考えてしまうが、それよりも・・・・・
レナとレナモンは、今のままじゃ、絶対に完全体に進化できない
その言葉がずっと心に引っかかっている。
確かにあいつはみんなにはあの事を隠しているがそれも関係あるのか?
??????「・・・・やめ!」
翼「 ! 」
母さんの声で、僕はビックリした。
翼の母「翼さん、舞いが少し乱れています。」
翼「す、すいません。」
翼の母「翼さん、何か悩んでいるのですか」
母さんに図星を言われ、言葉を失った。
やっぱり、母さんに隠し事はできないな。
翼「・・・・・・・」
翼の母「今日の練習はここまでにします。
しばらくは個人練習です。」
母さんはそういうと、すぐに部屋から出て行った。
僕も自分の部屋に戻る事にした。
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