一縷の希望は絶望と相成って
幸せで平穏で夢の様な日常手のひらの上の小さな幸せ/溜息の行方/確かに愛した日々/紅月の呪い/夢は唐突に終わりを告げる
欺瞞だらけの薄汚い世界でただの獣に成り下がったとしても/慟哭はもう飽きた/屍を積み上げて頂を目指す/私の心はあの日に死んだ/望みはただ、一つ
ぐらりと揺らいで堕ち逝く情を残したつもりはない/憎悪と血塗れの化物/幸福感に吐き気がした/壊して、すべてを/張り詰めた糸が切れた時
何もかもが崩れ去った後はこの手に残る小さな欠片/もう一度だけ、立ち上がるんだ/泣きだしてしまわぬよう、その胸に抱いて/もし答えに辿り着けたなら/最期の言葉を大切な君に
優しい微睡みの中で
懐かしい声が聞こえた気がした