突然ですが、『 』が出来ました。
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...硝子玉の瞳...
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その無機質な瞳から、僕は目を逸らした
ガラクタなんて大嫌いだよ/その名前で僕を呼ぶな/あまりにも似すぎていて吐き気がした/こんなの、ただの玩具じゃないか/どうあがいても君と僕は別物なんだ
...機械音声...
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何ひとつ取っても、貴方に近づけないけれど
0と1のハロー・ハロー/理不尽なご主人/命令は、絶対です/予期せぬエラーが発生しました/導き出せぬ解(ココロとは何なのでしょうか)
...偽りの微笑み...
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それでも棄てられずにいるのは僕が弱いから?
似て非なるもの、とはよく言ったもので/勝手に壊れるなよ、直す術など知らないんだ/あまりにも無垢で、眩しくて/君にも出来ない事があることを初めて知った日/その姿に得も知れぬ虚無感を感じた
...電子の心音...
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機械仕掛けのココロでも、貴方の隣を歩めるでしょうか
カチリ、と何かが動きを止めて/理解の許容範囲を超えています/思考回路が応答しません/錆びついた距離感/ギリリ、と軋む音がした
...冷たいぬくもり...
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どうか僕だけの君でいて、ここから居なくならないで
君がヒトでない事など忘れていたんだ/この言葉の意味を、きっと君は理解できないのだろう/どうしようもなく僕は君から離れていく/無機質の微笑みに君のココロが見えた気がした/お手上げだ、君は僕の『 』だよ
...命令文-プログラム-の感情...
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残酷ですね、「アイ」を教えて居なくなるなんて
季節に置き去られても、ただ貴方だけは忘れまいとして/もう一度だけ、名前を呼んで/悠久の時を孤独に過ごした/朽ちた身体が動く事はもう無いのでしょう/電子パルスが消え逝く中で泡沫の夢を見た
再び貴方と廻り逢えるその日まで、
私は少しだけ眠りにつきます。
……いつか、このココロを
貴方に伝えられますように。
―――システムをシャットダウンします...
::rain様リクエスト
『機械(アンドロイド)に宿った魂と生身の人間』より。