タイトルが長い
この腕で掻き抱いて二度と離れないよう強く強くつなぎとめてしまいたい。
そう思うのに、身体が動かない。
手が震えて、足が竦む。指先が酷く冷たい。
貴方は涙をにじませて、微笑んだ。
「私はもう汚いから」
(触れてもらえないのですね)違う違う違う、そうではありません。
そんなことは断じてない、そんな悲しいことは言わないで。
溢れる涙を拭うことすらできない役立たずな腕も、あなたへ近づくことを拒むような不要な足も、あなたを慰めることもできない声も、貴方を悲しませることしかできないこんな自分も何もかもが煩わしい。
[少しでも触れたら壊してしまうんじゃないかとただそれだけが恐ろしくて]