疲れた顔してるぞ、と半ば無理矢理に膝枕で寝かせられ、しばらく。まんまと眠りを誘われて、ラグナの膝に微睡む。甘やかに沈みゆく意識と体。
「普段はキリッとしてるけど、寝てっとやっぱ年相応だなぁ」
呟かれた言葉の意味を理解するよりも早く、意思を睡魔がさらっていく。優しい声が、眠りの奥へ奥へと手引いてくれる。もう何も考えず、誘われるままに、その淵へ落ちたい。
「おやすみ、フリオニール」
額に落ちた柔い感触の意味は、もう解らない。
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