貴方はなんかかきたいと思ったら『お風呂上がりの髪を拭いてあげてるアズマのヤマオモ』をかいてみましょう。幸せにしてあげてください。 https://shindanmaker.com/524738

「面倒くさがりにも程があります」
 突然、背後から声をかけられ、ヤマトタケルは何事かと振り向く。そこで浴衣に着替えたオモイカネの仁王立ち(をしているかのように見えた)を見上げた。
 呆れたように、肩にかけた手拭いを奪い取る。そして矢庭に背後に回っては、髪を掻き回された。
「体が拭けるんですから、ついでに頭も拭けるでしょう」
「体は拭けるが頭は拭けないんだ、不思議なことに」
「馬鹿も休み休み言いなさい」
 口調は厳しいが、頭を乾かそうとする手はどこか優しい。眠気を誘発するような手つき。このまま彼の手に甘やかされて眠れたら、どんなに幸せだろうか。
 うとうととしていると、肩を叩かれて起こされる。この幸せを邪魔するのもまた彼だということか。やはり彼はただでは甘やかせてはくれない。
「寝るなら蒲団に行ってください」
 手厳しく、蒲団を指差される。そうだ、寝るなら蒲団の中がいい。
「ああ、蒲団……、蒲団な……」
 ヤマトタケルは振り向いて、後ろに座っているオモイカネに抱き付いた。肩に頬を乗せ、そのまま身を預ける。体温が薄い布越しによく伝わった。
「私は蒲団ではないのですが」
「知ってる……。連れてってくれ……」
「すぐそこじゃないですか。全く貴方という人は……」
 と言いつつも、彼は委ねられた体を引き剥がそうとはしない。甘え癖がついて、とぼやくが、そういう自分こそ甘やかし癖がついているだろうに。甘えたくなる言動を取るほうが悪い。






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