光る切っ先を白む指で握ろうとした瞬間、扉は開いた。驚愕に目を開く黒い従者は急いで駆け寄ろうとする。
「貴様もだ!ギルバート…!今後ナイトレイ家と関わるな」
切っ先を首元からどけたかと思うと今度は従者にそれを向けた。黒い従者、彼にとっては義兄を見る目は憎悪と憤怒だろうか。哀悲なども入り交じっているのだろうか。
狼狽える従者を横目にオレは選択肢を差し出した。
「なあ、ギルバート。お前はエリオットとオレ。どっちを選ぶ?」
口籠もった黒い従者を見てオレは立ち上がり、脇腹を蹴ってやった。
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