「たーぬまっ」 名を呼びながら、ベッドに寝転がっている田沼の上にダイブする夏目。 「ぐふぅッ?!」 田沼は普段のおとなしさからは考えられない声を出して、夏目を腹で受け止めた。2、3度咳をする彼に、夏目はその腹の上に寝転がったまま笑った。 「ばかッ、いきなり腹の上にダイブする奴があるか!」 「あはは!ごめんごめん。ついな」 涙目で叱る田沼に、夏目は悪怯れた様子もなく謝る。田沼も本気で怒ったわけではなく、ニコニコしている夏目を一睨みした後に苦笑を零した。 ‐‐‐‐‐ 二人からぎこちなさをなくした結果。ひでぇ…… |