首筋を撫でる熱い吐息に、ぞわりと鳥肌が立った。 「何をする、ギルバート」 肩に顔を押しつけてくる義兄をエリオットは押し離そうとするが、ギルバートはそれを上回る力で密着してくる。 「おい、聞こえないのか」 無言のままに、耳のすぐ下や首筋、鎖骨辺りに唇を落としてくるギルバート。小気味悪い感触に口元が引きつる感覚を覚えながら、エリオットは語気を強めた。 「今すぐ辞めろ。離せ」 しかし聞く耳のない様子のギルバートは、あろうことかシャツの下に素手を忍ばせてくる。あからさまな意思で這い回る手のひらに、エリオットは自らの堪忍袋の緒が切れる音を聞いた。 「辞めろと言っているだろう、この大馬鹿野郎がッ!!!!」 ‐‐‐‐‐ 後、フルボッコ。 |