「あー疲れた……」
「毎度の事ながら懲りないね、君も静雄も」
あの後、何とか逃げ切った俺は教室に戻り同じクラスの新羅と話していた。今頃は意外と真面目なシズちゃんも教室に戻ってる事だろう。今更ながら、シズちゃんとはクラスが別々になってしまった。
その事実に俺は残念に思うも周りにとっては有り難い事なのだと思う。授業まで中断されたら嫌だろうしね。
「本当に君達は顔を合わす度に喧嘩ばかり…いつ退学処分になるか知れたもんじゃないよ」
「大丈夫、もし俺が退学処分されそうになったらその教師を社会的に潰すから」
薄い笑みを浮かべて言う俺に対し新羅はそれはそれは深い溜め息を吐いた。
「…君達二人を会わせたのは間違いだったかな」
「…さぁ?どうだろうね」
丁度その時、二校時目の授業が始まるチャイムが鳴った。
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