見せたくない・1(完) | ナノ

 
※来神設定
 
 
 
 
今、俺達は2クラス合同の体育でバレーをしていた。と言っても軽いゲーム程度しかしていないが俺のイライラは持っていたボールを握り潰してしまう程に溜っていた。

原因は俺の目の前の光景にある。


俺の目の前では一つのコートでゲームが行われていたが、それに臨也も参加していた。臨也は普段通り体操服を出したままなのだが、臨也がアタックを打つ際に跳ぶ瞬間、体操服が捲り上がり腹チラ状態になっている。
臨也は別段、気にする様子もなく次々とアタックを決めていくが敵味方共に顔を赤くしながら臨也の腹を見つめていた。臨也の腹はとても白く細くて女を思わせるため見つめる気持ちは分かるが他の男が見ていることが気に入らない。…まぁ臨也が俺のモノという訳ではないが気に入らないものは気に入らない。

ゲームの結果は(味方の奴らが意図的にアタックボールを臨也に渡すため)臨也が何度もアタックを決め臨也のチームが圧勝した。同じチームの奴らと笑顔でハイタッチする臨也を見てギリッと歯を食い縛れば無言で臨也に近付き腕を掴んだ。

「いっ……て、シズちゃん」

臨也は一瞬痛みに顔を歪めると俺を眉を寄せ、見上げてくる。

「…ちょっと来い」

そう言い俺は背後から聞こえる声を無視し臨也を連れ体育館を飛び出した。




20101116
まさかの続きます。


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