ポッキーと君と、 | ナノ

 
 
「ねぇシズちゃん、今日が何の日か知ってる?」


今日は取り立てが休みなため家で寛いでいればインターホンが鳴り、誰かとドアを開ければ臨也が立っていて突然聞かれた。
取り敢えず部屋に入れ床に座れば先程の問いに答える。

「今日は確か…ポッキーの&プリッツの日だろ?」
「うん、正解」

そう言いニッコリと笑う臨也を見て可愛いと思う俺は重症だと思う。

「それでさぁシズちゃん、実は俺、今ポッキー持ってるんだけど……」

臨也はコートのポケットからポッキーを取り出して俺の目の前に掲げる。

「ちょっとしたゲーム、やろっか」

そう言いニヤリと笑みを浮かべる臨也に正直、嫌な予感しかしなかった。



臨也は早速箱を開け中から袋を取り出せばピリッと破り一、ポッキーを一本取り出した。

臨也は早速箱を開け中から袋を取り出せばピリッと破り一、ポッキーを一本取り出した。そして片方を少しだけ口に銜えればジッと俺を見ている。

「ポッキーゲームかよ…」

小さく呟けば臨也は楽しそうに頷き再び俺を見る。その様子が可愛くてつい笑みを溢せば臨也の眉が不機嫌そうに寄った。
臨也は一度不機嫌になると後が大変なため、そうなる前にもう片方のポッキーを銜えた。

暫くの間、ポリポリと音が部屋に響く。その音が長くなるに連れて必然的に俺と臨也の距離は縮まっていった。
もう臨也の顔が直ぐ傍に来た時点で俺はゲームの事を忘れ、そのままキスしてしまおうかと考える。だが臨也が目と鼻の先に来た時、ポキッと音が聞こえれば臨也がゆっくり離れていく。

「あ…?」
「ふふっ、この勝負は俺の勝ちだね」

満足そうに言う臨也に対し俺は一気に不機嫌になる。

「あれ?もしかしてシズちゃん、あのままキスしようとしてた?」

ニヤニヤと笑みを浮かべる臨也を無理矢理引き寄せれば噛み付くようなキスをした。

「ふっ…んぁ…ッ!」
「…っ……」
「っあ、んん……」

約数分間経って唇を離せば臨也はグッタリと俺に寄り掛かってきた。

「…突然何するのさ」
「からかったテメェが悪い」

そう言うニッと口角を上げれば臨也は顔を真っ赤にしながら呆れたように言った。


「バッカじゃないの」



ポッキーと君と、
(たまにはこんな日も言いかも知れない)



20101111
何とか間に合った…!
即興で書いたんで多少(どころじゃないが)gdgd感は大目に見てください;;
書いてるうちにポッキーゲーゲームのルールが分からなくなった馬鹿が一人←


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