※来神設定
昼食時間、臨也･静雄･新羅･門田の４人は、いつも通り屋上で昼食を食べていた｡
「あ、シズちゃんのおかず美味しそうだね。頂戴｣
「誰がやるかノミ蟲｣
「…あのさぁ前から思ってたんだけど何で認めたくないけど俺のあだ名がノミ蟲なわけ？｣
「ノミみたいにうざってぇから｣
「うわぁー酷いなシズちゃん、流石に傷付いたんだけど｣
「じゃあテメェもそのあだ名止めろが｣
「えー？やだ｣
臨也が笑顔で言えばﾊﾞｷｯと何かが折れる音がした｡
まぁ何が折れたかは見らずとも分かりはするが｡
「二人とも折角の昼食時間なんだから落ち着けよ。｣
二人のまとめ役ともいえる門田の言葉に二人は何とか落ち着きを取り戻し再び食べ始めた｡
「ていうか静雄、箸折れたのにどうやって食べるつもり？｣
「ああ、予備あるから｣
「…何でそういうのだけ準備良いのかな君は｣
呆れたように言う新羅を尻目に静雄は新たな箸を取り出し食べ進めていた｡
「…ちょっと話戻すけど、やっぱりノミ蟲ってあだ名は嫌だな｣
「ちょっと所じゃねぇだろ｣
「うっさい黙れ｣
「………………｣
「あーほら静雄、また折れるから落ち着いて｣
「…チッ｣
臨也は一旦箸を置けば不服そうに静雄を見た｡
「だって考えてみなよ。君が嫌がってるとしても"シズちゃん"ってあだ名には君の名前が２文字も入ってるじゃないか｣
「嫌がらせてる自覚あんなら止めろ｣
「だから無理だって。…それに比べて"ノミ蟲"には俺の名前が苗字含めて１文字も入ってないんだよ？｣
「あ？ちゃんと入ってるじゃねぇか｣
静雄のまさかの言葉に臨也は、きょとんとするも直ぐ眉を寄せた｡
「…どこにさ｣
「先ずノミ蟲の"ノ"は『おこそとの』で折原の"お"と同じ系列だろ？"ミ"も『ひみいりい』で"り"と同じ系列、"ム"は無いけど"シ"は『いきしちに』で臨也の"い"と同じ系列っー事で３文字入ってるぞ｣
「ゴメン屁理屈にも程があると思うんだけど｣
「その前に静雄が『ひみいりい』を噛まず吃らずに言えたのは驚いたよ｣
「新羅テメェ喧嘩売ってんだろ｣
「やだなぁ君に喧嘩なんて売ったら重傷どころじゃ済まないよ｣
あははと、笑いながら言う新羅を取り敢えず一発殴った静雄は少しスッキリした様子だった。
「おい、岸谷の奴完全に伸びてるけど良いのか？｣
「大丈夫大丈夫。暫くしたら元に戻ってるから｣
「…(ある意味タフだ…)｣
「つか門田はコイツに"ドタチン"って呼ばれてて良いのかよ｣
「ん？ああ、そうだな…｣
突然話を振られた門田は一瞬反応に遅れるも諦めたように言った。
「だって臨也に今更その呼び方止めろって言っても止める気なんて無いんだろ？｣
「うん。流石ドタチン、分かってるー｣
ニコニコとした表情で言えば｢調子の良い奴…｣と静雄の呟きが聞こえるも無視の方向で｡
「でも３人は良いよねー｣
いつの間にか復活していた新羅が３人を見て羨ましそうに言った｡
「うわっ…いつの間に復活したんだよ…｣
「え？おい、岸谷の奴…て所から｣
「即ち最初からって事ね…はぁ｣
「ダメだよ臨也、溜め息を吐くと幸せが逃げるよ？｣
「…とっくの昔に逃げてるよ｣
「そうかい｣
至極楽しそうに言う新羅に対し、これほど殺気を覚えたことは無いだろう(by臨也)
「つうか何が良いんだよ新羅｣
静雄が聞くと新羅は笑みを浮かべたまま言った｡
「だって３人にはあだ名があるのに僕だけ無いんだもん｣
「「「…………」」｣
「…なにさ、そんな同情めいた目で僕を見ないでくれ！｣
「えーと、つまり…あだ名欲しいわけ？｣
臨也が恐る恐る聞けば新羅は焦ったように言う｡
「な、べ、別に欲しいわけじゃないから！ただ俺だけ仲間外れとかぶっちゃけ欲しいとか思ってないから！｣
「新羅がツンデレしたって全然可愛くないし、しかも完全に本音出たよね今｣
「……………」
終いには黙り込んだ新羅を見て流石に可哀想だと思ったのか静雄が｢あー｣と何か考えなから言った｡
「じゃああだ名付けてやるから」
「本当かい?!」
「うわ誰これ新羅じゃないんだけど……」
臨也の呟きも完全無視で新羅は静雄が考えるあだ名を気にしていた｡
「そうだな……………………………………………メガネで」
「え、たっぷり考えといてメガネ?!ちょ、流石に酷くない？」
「じゃあ…地味メガネ？」「いやあんまり変わんないじゃん！｣
「そうだよシズちゃん、もっとちゃんとしたあだ名にしてあげないと｣
「臨也……………｣
「という訳で、変態ウザ地味メガネで☆｣
「…臨也のバカーー!!｣
「あははははっ!!｣
結局、新羅のあだ名は無しで終わったのだった。
20101107
何だろ、新羅の扱いが酷い気がする…そしてウザイ!!
はいキャラ崩壊とか気にしなーいヽ(*´∀`)ﾉ
そして後半ドタチンが空気ｗｗ
CP要素とか全く無くなりました☆
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