触れたはずの指先が空を掠めた、
もういない君へ
指先でアルバムの君をなぞった
この空のどこかで聴いてますか
さいごに君に会えてよかった
こんな日が来ると知っていたなら、
幻でいいからもう一度会いたい
泣き虫メリー(あの子が見当たらないのよ)
全てが素敵な思い出になる
もっと君を愛したかったよ
懐かしいね、と君が微笑む
ふと君の温もりが恋しくなった
約束したはずなのに
失くしてしまった君との思い出
触れたくて、触れられなくて
いつもの笑顔がつくれない
心がついていかない(いつか楽になれるだろうか)
空っぽの部屋は白く、
いつまでたっても君は来ない

君との未来を想像しながら、

嫌いになったわけじゃない。
残酷だね、あなたは
好きだから、一緒にいられない
震える唇、消えていく恋
こうするしか仕方がなかった
隣にいつものぬくもりがなくて
暗闇と、つけっぱなしのテレビ(見ているわけでもないのに、)
ただ君のぬくもりが欲しい。
ふとした瞬間に涙がでた(拭ってくれる君もいないのに)
独りきりの夜に独りきりのご飯
さよならなんて嘘だった
引き止めるには、もう遅すぎる
新しい誰かなんて欲しくない。僕には、君だけでいい
次に進むことができなくて
沈む意識、柔らかなぬくもりと、
君だけで、よかったんだ。僕と、君の、二人だけで
君を忘れることが怖くて
すっと君だけを知っていたくて
もう目を背けたりしないよ
君以上に好きになれる人(そんなのきっと存在しない)

僕は空の蒼に融けてゆく

いつか君も思い出してくれる?
愛する君に祝福のキスを
一生分の恋をした。
あと少しだけ立ち止まらせて
また、誰かを好きになれるかな
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