目に飛び込んできた赤色
僕の手元を擦り抜けて
こぼれたのは黒い涙
忘れてしまいたいのは好きだから
愛されていた証でさえ、二人を繋ぐにはもう不充分で
これでいったい何回目?
浮気をする必要があると納得できる理由を聞かせて
知らない番号と女の声
大嫌いなのは大好きなあの人(違う、忘れられない自分)
まだ信じてる自分が嫌になる
私だけじゃいけないの…?
浮気されたのか、させたのか
愛してると云った唇が、他の誰かに触れるなんて思いたくもなかった

私のところに帰ってきて

裏切ったなんて思わない
シャンプーの匂いを漂わせて
ほんの出来心だった
君を傷つけるのが怖くて
嫉妬に滲む君の瞳が好き
最終的には、君が一番(ありきたりすぎて気分悪い)

ごめん、好き、許して

彼女のこと、大事にしなよ(私は二番でいいからさ)
君のトクベツになりたかった
大丈夫、都合いい女です(そういうフリだって気付いて)
冗談でも言ったりしないけど
君のケータイに着信(彼女から?)(その笑顔を見ればわかるよ)
ほんとは大丈夫なんかじゃない
私が一番に好きなのに。遊びだよって嘘を吐く
彼女にも負けないこと(君を好きな気持ち)
胸が締め付けられるくらい、君のことが好きよ。
優柔不断ね(私か、彼女か、ちゃんと選んで)(言わないけど)
条件はワガママ言わないこと

キミガホシイって胸で叫んだ

ありきたりすぎる弁解の言葉
それは裏切りとはまた別の、
BGMがやけに響いた
笑いあって、口付けをかわした日々
吐き出した煙に悔恨を混ぜて
いつか別れが来るとも知らず、
あの頃の二人は鏡の向こう側


もっと違う形で出会えていたら、
こんなことにはならなかったのかな
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