あなたはいつだってキラキラして見える
それってほんとうに楽しいの?
誰も知ろうとしないのは彼があまりに優しすぎるから
近付きすぎてはいけないもの、
いろんな人に囲まれて、笑顔に溢れるあなたが羨ましかった
焼けて焦げ落ちてしまわぬように
あなたの悲しそうな顔を、わたしだけが知っていた
どうして誰も気づかないの、彼はとてもひとりなのに
交わらない想いをどう殺そうか画策する日々
どうかきみが幸せではありませんように


あなたは太陽のようなひと
眩しくて、まっすぐ見つめることもできないの


嗚呼、やっぱりきみは美しい
ひとりは寂しくはないのですか
誰も見ようとしないのは彼女があまりに艶やかだから
近付くことのできないもの、
一歩ひいて、遠くを見つめているきみが羨ましかった
霞んで消え去ってしまわぬように
きみの嬉しそうな顔を、ぼくだけが見ていた
どうして誰も気づかないの、彼女はとても愛らしいのに
伝わらない想いをどう渡そうか思考する日々
きみを幸せにするその手が、僕のものであったらいいのに


きみは月のようなひと
儚げで、けっして捕まえることはできない


泣かないで。空から涙がこぼれて、世界を埋め尽くしてしまう
笑っていて。そうすれば空はとても煌めき輝くから


『いつだって遠くを歩いているきみ、』
「いつだって輪の中心にいるあなた、」

『ぼくらが想い合っていることは確かなのに』
「わたしたちが触れ合うことはありえない」

『たとえば、ぼくときみの心を取り換えてみる。』
「そうしたらわたしの気持ちを知るでしょう。」


『それともぼくが、きみの気持ちを知るのかな』
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