愛しさは憎しみを孕んで
君の泣くところが見たかった
つまりは裏切り。
君が愛しすぎたんだ
いつだって君は愛されて
棘だらけの僕らの心
愛しくて憎くて、愛しくて
僕がいない世界を君にあげたい
離れても好きでいれる自信がない。そう言って君が手を放した
癒えない傷は君の痛み
君を独りでは逝かせない
喉元に突き刺すナイフ
傷つけたくて傷つけたんじゃない
気付かないほどの小さな死
ゆるやかに朽ちてゆく、
血だらけの救いの手
罪と呼ぶにはあまりにも甘く、
始まりは単純なものだった。

どれだけの涙を流せば私の気は済むのでしょう

泣くことさえ僕には許されない
別れ際に光る頬(もしかして泣いていたの?)
愛、それ故の過ち
君はもっと苦しかったよね
罪悪感と堕ちる、
哀しみとともに幻想の君を抱く
繰り返す罪、繰り返される哀しみ
突き刺したナイフに君が微笑む
雨音に消えてゆく。君の嗚咽も、ぬくもりも、
冷たくなった君と眠る夜は
心ごと全て葬り去って
数えきれないほどの、ごめんね
おやすみ、とキスをする(そこに別れの言葉を込めて)
悲しいほど空は晴れわたって、
君を殺す日
僕の一生をもって愛し続けるよ

君を殺して、僕も死ぬ。

光の中に君が在ることを願って
僕は雲一つない空の下でただ一人きり
今回もまたダメだったみたい
心と君を葬り去った
僕は君のことを想って涙を流す

次逢うときは君を生かすと誓う


そうして僕の、切って貼っての人生が終わる
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