もう一つの失楽園
彼らがここを出ていってから
君がいないならただの地獄だ
いつの間にか愛していたの。
閉ざされた楽園に独りぼっちの僕
いつもと何ら変わりのない朝
ぼくはきみと生きられない
君はアダムと生きていくんだね
ああ。君はもういないのか
こんな結末を望んだ訳じゃない
運命を巻いて
さようなら、さようなら
それはイヴを失った日のこと
ぼくはかみさま
愛しい君よ、聞こえるかい
一日目、君が暗闇を怖がるから、光を創った
二日目、君が広々と生きられるように、空を創った
三日目、君が歩けるように、大地を創った
四日目、君が美しいというから、太陽と月と星を創った
五日目、君が喜ぶから、君と一緒に歌う鳥と泳ぐ魚を創った
六日目、君が寂しくないように、人を創った
七日目、たまの休日には、君と微睡もうか
君のために、世界は存在する
なんて身勝手な人間たち！
神さまに出来ること、神さまに出来ないこと
ワールド・ライフ・テレビジョン
不安なら手を握っていてあげよう
どうか見守らせて、安らかに眠れるまで
つくる、こわす、またつくる
大丈夫、ぼくはいつでもそばにいるから
伸ばした指先がその柔らかな髪に触れることはなく、
今日も、神さまは真っ白な部屋に独り
誰もいない悲しみにそっと涙を流す
その涙は雨となり、いつか地球に降り注ぐのでしょう