小ネタ置場
会話文やネタ中心なので未完物もボチボチ


▽神に愛された人の子
※シゲサト♀ 長編で書こうかと思ってるもの。



神と人は関わってはならない

そう
小さな頃から教えられてきた僕にとって
彼女の存在はとても不思議なものだった。


「出掛けるそうじゃが西の森には絶対に行くんじゃないぞ」

「わかってますよお祖父様、それじゃあ行ってきます」

昔から出掛ける旅に祖父が言う言葉
『西の森には行くんじゃない』
幼い頃、どうして行ってはいけないのかと問うと
森には神がいるんじゃ、と真剣な表情で語る祖父に
僕は黙って言いつけを守ることにしていた

「…でも神だなんて、本当にいるのかな」

「ブラッキーッ」

「っコラッ!ブラッキー!!!」

気になるなら確かめろ、とでも言うかのように
シゲルのバックをくわえて走り出したブラッキーに
シゲルはどうしたものかと焦りの色を浮かべていた

(神がいるなら見てみたい、だけどお祖父様が森には行くなって…)

けれどもそんなシゲルとは裏腹に
どんどん森へと近付いていくブラッキーに
シゲルは覚悟を決めて走り出した

「わかったよ!行くよ!」

「ブラッ!」

森へ入り
木漏れ日から感じる暖かな光と
生き生きとした木や木の実や花に
シゲルはまるでポケモン達の楽園みたいだとこの森に目を奪われながらも
ふと、とある事に気付き。

「…ポケモンが何処にもいない?」

これ程までにポケモン達の住みやすい環境なのに
しばらく森を歩いた今でも
この森の中には自分とブラッキーの姿しかなく

「…おかしい」

「ブラッ!!」

この森に疑問を持ちはじめた頃
突如自分の前で鳴きはじめたブラッキーに視線を向けると
そこには一面に咲き誇る花と
今まで姿が無かったポケモン達の姿。

「…そんな、」

そしてその中心には
この世界では神と呼ばれるレシラムの傍で眠るひとりの少女の姿があった。





2012/03/27 10:33


▽自虐行為は裏切りゆえに
チキチキチキ

手にしているカッターの刃を限界まで出して腕へと当てれば
白い肌にスッと赤い線が走り
それを何度も何度も繰り返す。


「サトシッ!!!!!」

そう自分の名を叫んでカッターを取り上げた幼馴染みを睨みながら
カッターを返せと腕を伸ばせばシゲルは駄目だと首を振りながら
チキチキチキとカッターの刃をしまい始め

「返せよっ!!!」

「…サトシ」

「ああしてないと、心が痛いんだっ…駄目なんだよっ…」


カッターが手に入らないなら、と
サトシはそう言って涙を流しながら
自分の爪で傷口を引っ掻きはじめ

「やめろサトシ!!!やめてくれっ!!!」

「…無理だよ、止めたらきっと俺の心は壊れる…でも、体の傷なんて時がたてば治る」

「そうだとしても、そんな事をする君を見る僕の気持ちも考えてくれ!!!」

震える声で声をあらげるシゲルの姿に
サトシはゆっくりと視線をシゲルへと向ければ
幼馴染みの彼は止めどなく涙を流していて

「ぅあ゙…俺…っ…そんなつもりじゃ…なかっ…っ、うわぁぁぁああん!!!!」

滅多に泣かない彼の泣き顔に
サトシはその場に泣き崩れると、シゲルはそんな彼女に大丈夫だよ。と言いながら優しく頭を撫でるのだった。


体の傷はいつか治る
だからこそ心の痛みを隠すために少女は自分の体を傷付け続ける。

そして
彼女の傷は彼が彼女への裏切りをやめない限りまた増え続けるだろう。

(ゴメン、サトシ…ゴメン)

(


2012/02/14 00:00


▽彼女の姿をした人形
※シゲサト♀

「サトシ」

そう名を呼べば
目の前にいる彼女はニッコリと微笑み返しているように僕には見えた

けれど
他の他人が見れば
彼女はただの人形だ

「こんなことをして、君は僕を恨むかもね」

けれど例え物言わぬ人形だとしても彼女はサトシなのだ

「君が死んでも肉体だけは傍に置きたかった、君が傍にいないだけで僕は駄目なんだ」

命を失ったサトシ自身なのだ。

「あぁ、サトシ…愛してるよ」

例え彼女を物言わぬ人形だと人が言おうが
シゲルには彼女がいるだけで充分なのだから。




2011/12/28 02:00


▽ごめんなさぃ
※シゲサト♀

「きーみはだーれとキスをすーるー?わーたし?それともあの子ー?」

「その歌、最近良く歌うね」

「何か聞いてたら離れなくてさ」

「確かに、歌詞も一度聞いたら覚えられそうだよね」

「だろっ?」

「アニメの主題歌だよね?」

「うん、トライアングラーって曲でアニメの主人公とヒロイン二人の事が歌詞になってるんだ」

「だから、君は誰とキスをする?私?それともあの子?なんだ」

「そうそう!」

「でもアニメで三角関係って何か凄いね」

「まぁ、俺の身近にも優柔不断で女ぐせの悪いやつが1人いるからな、だからこの曲は個人的に歌詞が共感出来て好きなんだよ」

「…ごめん」

「突然どうしたんだよ?別に俺はシゲルが浮気してても構わないんだぜ?例え浮気相手が1人だけじゃなくても俺は気にしないし」

「嫌っ!…僕にはサトシだけだからっ!!!」

「ふぅん…でも相手はそうじゃないみたいだぜ?」

「どうゆうことだい?」

「お前の浮気相手から俺に電話やメールが毎日来るんだよ、お前とのデート写真が添付されてたり、お前が一緒にいる時だって俺に電話してたの知らないだろ?」

「…知らなかった」


2011/12/19 08:11


▽馬鹿
※シゲサト♀


「サトシ」

「何だよ急にあらたまって」

「嫌、キスしたいなと思って」

「はぁ!!?//な、イキナリ何言ってんだよっ?!!//」

「イキナリ何かじゃないさ、僕はサトシとならいつだってキスしたい」

「へぇ、お前は俺に化けたゾロアといつでもキスしたいのか」

「え?…ゾロア?、ぇっ、サトシ?」

「ゾロア、俺に化けるのは止めろって言っただろ?」

「ニシシッ」

「さぁて、シーゲル君…お馬鹿な君は少し頭を冷やそうか」

「……はぃ」

(今度からは迫る相手を気を付けろよな)

(それって、もしかしてゾロアにヤキモチ?)

(…ピカチュウ、ボルテッカー)



2011/12/16 23:40


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