「レン君レン君」
「どうしたんですか、ナマエ」
「すっごく暇だよー」
「そうですね…。僕も暇です」
「何かしよう!」
「何かとは?」
「それを今から考えるんだよ。レン君も考えてね」
「うーん……………」
「考えながら寝ちゃった!どうしよう……………」
「レン様、よろしいでしょうか?…レン様?」
アサカはノックをして、返事がくるのを待っていたが一向に返ってこない。
―…もしや、何かあったのでは!
アサカは非常識だと思いながらも、もしもの場合だったら大変だという思いが勝りドアを開ける。
するとそこにはソファでレンと、レンに寄りかかっているナマエが寝ている姿があった。
「…良かった…」
アサカは想像していた事態とは正反対の光景にホッと安堵する。
それにしても、二人とも幸せそうだ。
微笑ましい光景に、見てる此方も幸せになる。
二人を邪魔しないよう、アサカは静かに部屋から出た。
ゆっくりと包む空間。
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